広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    JAひろしま初代組合長に就任 / 三戸 正宏 氏
    NEWSな人
    5月24日に社長就任 利他、三方よしの精神継ぐ / 中国通運 小坂 和宏 社長
    6月で創業100年 国内の認知向上に注力 / 美和桜酒造 坂田 賀昭 社長
ニュース一覧
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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

話題のお店を取材!
joca(ジョオカ) / 有田 隆一 店長

バルコムグループで飲食事業のバルコムエミュー(安佐南区中筋)が運営する焼肉店。あえて薄暗い店内を演出するなど、「普段の焼肉とは違う、全く新しい秘密の空間」をコンセプトに、2022年9月開業。インバウンドや接待需要を一層取り込みたいと5月23日、全席個室にリニューアルオープンした。
「落ち着いた大人のバーのようだと好評です。広島牛のサーロインや東広島のシカ肉などが中心のコースのみで、盛り付けにもこだわった。大切な人とゆっくりと過ごしてもらいたいと、回転率を意識しない接客を心掛けています。心も体も〝浄化〟してほしい」
 ソムリエの店長が選んだ計50種類の赤・白ワインやウイスキーに加え、アルコールが苦手な人向けノンアルコールカクテルのモクテルなどを用意し、午後9時からはバー営業とする。「店内で2次会を楽しまれる方もおり、手応えを感じます。将来は会員制での営業を視野に入れるなど、居心地の良い店づくりに一層まい進します」

    INFORMATION
  • ◆住所:中区大手町2-6-32 藤井ビル1階
  • ◆電話:082-207-1950
  • ◆平均予算:8000円~1万円
  • ◆営業時間:午後5時〜翌午前0時
  • ※発行当時の情報となります。過去の記事につきましては、最新情報を掲載店さまにご確認ください。

スポーツ応援談― SPORTS TALK―

経営者が語るスポーツ「愛」
共栄美装 / 沖本 賴政 社長

西区南観音に本社を置き、廃棄物の収集・運搬を行っている。小学生から大学までサッカー一筋。弟がユース所属だったこともあり、ずっとサンフレのファンだ。2019年ごろ、サンフレを応援するJC経験者有志の集まりに参加して以来、会社としても応援している。
 サッカーをしていたからこそ、部活の仲間や先生、経営者仲間など数え切れない出会いに恵まれた。それらが今の自分を形作ったと考えると、サンフレやレジーナの応援を通じてサッカーに恩返しをしたいと思う。私が入っていたクラブは人気が高く、最初は抽選に外れて入れなかった。働き盛りで忙しかった父が競技経験もないのにコーチを引き受け、入会を認められた経緯がある。このスポーツを始めさせてくれた父にも本当に感謝している。
 サンフレは約半数がユース出身で荒木、満田ら生え抜き選手を応援したくなる。広島でボールを追い続ける日々に青春を捧げた者として、サンフレもユースもレジーナも過去にプレーした選手もみんな家族のような感覚で親近感を覚える。中でも自分の高校時代と背番号が同じ11番の満田に注目。天皇杯でPKを決められなかった時もルヴァン杯で優勝した時も泣いていた熱い男。今はけがで離脱中だが、日本サッカーを引っ張ってくれる存在だと思う。新スタジアムではピッチ近くでプレーが見られるようになり楽しみ。リーグ1位になり、ゆくゆくはACLでも優勝してほしい。

コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
変革期のチャンス

 常識を覆されると大抵うろたえるが、チャンスをつかむ者も現れる。米国のオープンAI社が昨年11月公開した「チャットGPT」の功罪を巡り、たちまち世界中で議論ふっとう。何がどうしたのかと思うが、すらすらと文章をつくる。うかうかすると仕事を失うかもしれないが、一方で煩雑な作業から解放されて職場を変革するともいわれている。文章に携わる人にとってリスクか、それとも格段と便利になり、新しい世界が開けてくるだろうか。
 地球が危ない。車の動力源をめぐり、化石燃料でCO2を振りまく内燃機関(エンジン)を廃止して電気、燃料電池、水素などで動かす車の開発競争が熾烈を極め、100年に一度の変革期という。
 ガソリンスタンド業界にも大波が押し寄せる。ピーク時には全国で6万カ所を超えたが、次々閉鎖し、いまは3万カ所を割り込む。少子化、車離れ、省エネ車普及などで市場が様変わり。2035年には新車でガソリン車を購入できなくなる。今年10月で創業70年の綜合エナジー(安芸郡府中町茂陰)は2023年2月期で初めて、売上高100億円を突破した。3期連続増収を果たし、16年の54億円に比べて倍増。燃料価格高騰も一因だが、セブンイレブンと一体運営する災害対応複合店を展開し、まさに異種を組み合わせたハイブリッド経営で上昇カーブを描く。
 市内と近郊エリアの全9店が年中無休で24時間営業体制を敷く。うち5店が給油とコンビニの複合店で洗車も24時間利用できる。これが奏功した。澤井昇三会長は、
「コンビニや洗車を利用するついでに給油してもらう来店動機を生み、その流れができた。動力源がどう変わっていこうともコンビニや洗車のニーズはある。どんな時にコイン洗車場を利用したいと思うのか。自宅で洗うより気兼ねなく、時間も気にしなくて済む。真夏の熱帯夜も洗車で有効に過ごせる。小さなことも顧客の立場になって必要と判断すれば実践する」
 手頃な価格帯の機械洗車メニューをそろえ、使い勝手がいい。拭き上げ用タオルやエアチャージャー、マット洗い機は無料で使える。小さなニーズを満たしているサービスを提供できていることが、何より大きいという。
 地域に欠かせない〝インフラステーション〟の目標を掲げる。災害時にも、安全で安定した生活の確保に少しでも貢献できるよう、システムや装備を整えた災害対応型SSへの転換を進める。1号店の新大州橋SSは通常時に売電するが、停電時は非常電源に切り替え、雨水と地下水で補い合う地下貯水槽でトイレや散水などに再利用。上水は5㌧容量の屋上タンクにためて使う。直営の全9SSは自家発電設備を置く住民拠点SSとし、府中町や坂町、東広島市と防災協定を締結する。八本松SSと沼田SSの電気は全て再生エネルギーで賄うエネルギー自立型の環境防災対応型とした。
 「良いものをつくっても単純に売れる時代ではない。通販で台頭したアマゾンのビジネスモデルは、要るものを要るだけ要る時に手に入れることができる。人と飽きない関係を築き、心に寄り添うことが商いの原点だと思う」
 インフラ拠点として必要なデータも蓄積しつつある。世の中の価値観が劇的に変化するパラダイムシフトに目を凝らし、耳を澄ませ、新たなチャンスと向き合う。

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